企業がサステナビリティ経営を進めていく上でとても大切な「重要課題(マテリアリティ)の特定」について、私が実践しているステップをご紹介します。

このプロセスでは、選抜された従業員によるワークショップ形式で、対話を通じて重要課題を導き出していきます。可能であれば、主要な部署すべてから代表者を選び、部署横断での視点を持ち寄るのが理想的です。
特におすすめなのは、将来を担う中堅社員の参加です。会社のことを深く知りすぎている年配社員だと、どうしても「現実的な線」に収まりがちで、大胆な意見が出にくくなることがあります。一方で、中堅社員は現場のリアリティを持ちながら、未来への想像力も豊かです。
また、私は中堅・中小企業ならではの強みも実感しています。大企業に比べて意思決定のスピードが速く、本気で取り組み始めると2倍以上のスピードでキャッチアップできます。さらに、社員数が比較的少ない分、取り組みの浸透も早く、目に見える変化として現れる。これは、外部から見ても本当に頼もしく映ります。